採卵 準備
採卵 当日は予約時間の30分前に入院センターで日帰り入院の手続きをします。
朝は食事・水分を取ることはNG、手術室で行うこともあり、化粧・マニキュアも落とす必要があります。
マニキュアは酸素飽和濃度を測る際妨げとなるのでダメです。
お化粧しないと外に出られないわ!という人でも大丈夫。
回復室(個室)に簡素な洗面台があるので、化粧を落としたりすることはできます。
回復室は個室で、ベッドと洗面台のみがあり、買い物カゴに手荷物等を入れて手術着に着替えます。
買い物カゴの中に手術着とヘアキャップが入っています。
私はラテックスアレルギーがあるので、通常使うキャップとは異なるタイプのものを用意されました。
手術着は浴衣タイプで、全裸に手術着を着用します。
下着も靴下もすべて脱ぎます。
手術室に呼ばれるまで、回復室で過ごします。(事前にトイレに行っておきます)
麻酔は二種類
東大病院での採卵は麻酔を使います。
使う麻酔は局所麻酔だったり、静脈麻酔だったり。
今回は静脈麻酔とのことだったので、手術室で点滴をすることになりました。
局所麻酔は痛みを伴う部分に直接注射を打って、部分的な痛みを緩和するものです。
静脈麻酔はウトウトするような、眠くなるお薬です。
採卵
いざ、 採卵 です。
手術室のベッドに横たわり、分娩台のような足を乗せる台に両足を乗せ、その間点滴を取ります。
麻酔は点滴から入ります。
意識がある段階で、最初に超音波の検査をし、その後膣から消毒等を行います。
これがすごく気持ち悪い・・・・
見えてないのではっきりわかりませんが、イメージとして綿棒みたいなのを突っ込まれてぐるぐるかき混ぜられる感じ・・・。
それが2回くらいあります。
その後、シリンジで膣の中にお湯を入れます。
そしてそれをそのまま同じシリンジで吸い上げます。
おそらく洗浄しているものと思われますが、これも気持ち悪い・・・何度か同じことを繰り返してから麻酔が入ってきます。
できればこの時に麻酔しておいてほしいくらい、気持ち悪いです。
ウトウトしている中、私、目が覚めてしまって、痛くて・・・
「痛いです・・・」って何回も訴えました。
追加で麻酔を入れられたのか、またウトウトして、気づけば独りぼっちに・・・。
いつの間にか採卵は終わっていました。
卵子の数は?
採卵直前の超音波検査で、卵胞がいくつあるのか確認します。
卵胞の中には卵子が1つ入っていて、注射でその卵胞がたくさんできるようにしていました。
卵胞の中に注射針を刺して、卵子を吸い上げるという方法が採卵なわけですが、卵胞の中に卵子が入っていないこともあるそうです。
今回私は超音波検査で9つの卵胞が確認されていました。
卵胞は20mm前後に成長していないと採卵できないらしいです。
採卵後、看護師さんに尋ねれば、実際にとれた卵子の数を教えてもらえます。
今回私は8個の卵子をとることができました。
採卵後
1時間ほど手術室で一人で寝かせられます。
静脈麻酔を使うとウトウトしてしまうため、終わってすぐは歩けません。
安全のため、しばらく手術室で休みます。
この間、何度か看護師さんが様子を聞きに来てくれます。
荷物も回復室に持ってきているため、看護師さんに頼めば、カバンからスマホをとってくれたりします。
1時間経過すると看護師さんに付き添われて、回復室に行きます。
回復室に行くまでのふらつき具合などを見て、回復室で休むかどうかが決まります。
むちゃくちゃふらついたので、しばらくベッドで休むことになりました。
人によっては夕方まで寝ていることもあるそうですが、私は14時くらいには出てこられました。
採精
採卵当日は夫とともに来院し、回復室で別れたあと、夫は採精室へ行きます。
採卵で採れた卵子をすぐに受精卵にするために、精子を採取します。
麻酔でフラフラして一人で帰るのが危なくなることを予想し、夫は休みを取ってくれて、一緒に病院に来てくれました。
夫に聞くところによると、採精室にはアダルトなDVDがいくつかおいてあり、ご自由にどうぞ・・・という感じだそうです。
夫婦そろって来院できない場合
もちろん、夫婦そろって来院できない場合もあるわけですが、その場合はあらかじめ自宅で採精して、それを妻が持っていく・・・という感じだそうです。
確か2時間以内のものをって感じだったと思いますが、私たちには物理的に無理でした。
退院
日帰り入院なので、退院の際は入院センターで手続きを行い、すぐに自動支払機で清算となります。
正直、下腹部がちょっと重い感じです。
生理痛に似たような・・・
余談:病院によっては麻酔なし
病院によっては麻酔なしで採卵をするそうです。
しかも痛くないとか・・・正直うそでしょ?と思う感じなのですが、私は卵巣が肥大していたり、婦人科疾患があるから余計痛く感じたのかな?と思ったりしています。
診察費用
この日の診察・処置の費用は
210,145円(自由診療)
※この費用には顕微授精などの料金は入っていません。
余談:日帰り入院の保険請求
日帰り入院でも入院給付金が請求できる医療保険があります。
自由診療だと対象外という医療保険もありますが、保険会社に確認してみることをお勧めします。
採卵は手術室で行いますが、手術とは認められないケースが多いようなので、そのあたりも確認してみるといいと思います。
私が入っている医療保険は2つあって、1つは自由診療だと対象外、もう1つは自由診療でも入院給付金が出るというものでした。
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採卵日が決定するまでについては、こちらの記事で紹介しています。